世界は変わった。

変わり続けている。

新型コロナウイルスの出現によって、

全ての「当たり前」が当たり前ではなくなった。

私たちは「当たり前」の中で生きていたのかもしれない。

いつも会っていた友達、家族、知り合い、

いつも行っていた場所、

いつも使っていた駅、

全てが一瞬にして「遠い存在」になった。

それと同時に、

普段遠ざけていたことが近くに接近してきた。

そして、自分の感情と向き合わないといけなくなった。

私たち人間が「自身の感情」を理解するまでに

費やす時間は「90秒」と言われている。

私たち人間が周囲の物事に対して感じること・思うことは

十人十色。そこに私たち一人一人の特別性が現れる。

だからこそ、誰1人として「普通」の人間と判断されてはいけない。

私は、全ての生きとし生けるものが特別な存在だと信じている。

感情は、個人の存在意義が表れるものなのかもしれない。

心の中で思ったことや感じた繊細で特別な感情は、

時に自発的行動やプライド、モチベーションなど様々な形へと変化をとげる。

それは、怒りとなり、悲しみとなり、孤独感となり、喜びにもなる。

その感情は一度体の外に出た瞬間に、

偏見や共感という様々な影響を受ける。

感情は、とても脆く、繊細で、特別なもの。

みなさんは、自身の感情とどう向き合っていますか？

今回の個展は、イラストレーター Yumeka Saito が

彼女自身の経験を通して「90秒」で得た感情を投影した作品を展示しています。

・感情を感じた瞬間（出来事）のイラスト

・感情から思ったこと（考え）のポエム

二方向から自身の感情と向き合っていく様をご鑑賞ください。

作品達がみなさまの心に届き、

どんな形であれ、心の支えとなることを願っています。