64日目
誤った判断
みなさん、こんにちは、そして、こんばんは。
もう今年もあとわずか。。
私にとって2022年は変化の多い年だったなぁ…とひしひしと感じています。
皆さんにとって、2022年はどんな年でしたか?
さて、今までのブログではイギリス生活を振り返っていましたが、前回のブログから間が空きすぎてしまいどこまで振り返っていたか自分でもあやふやに…なりました。。(笑)前々回のブログを改めて読み返しました。
ということで、気を取り直して!ロンドン生活で得た経験と学びをここに書き綴っていきたいと思います!それでは参りましょう♪
【 芸大初日 】
大学初日はオリエンテーションみたいなものを行った覚えがあります。
場所を探すだけでも一苦労でスタートに間に合わなかったのを今でも覚えています。。
講義を受けたのは舞踏会でも開けそうな広い部屋でした。
その後、イラストレーション学科のスタジオへ。
既にクラスメイトたちがいたものの、既にグループがいくつかできている風景が見えて、
アメリカのカフェテリアで1人でランチを食べていた記憶が蘇りました。
日本人は1人もおらず、アジア人も私と韓国人の女の子のみで、クラスのほとんどがヨーロッパ人でした。それはそれで、当時の私からしたら人種の違う人々と一緒に勉強できるだけでも新鮮で嬉しいことでした。
みんなネイティブ英語で会話をしていて、まだまだ自分の英語力が劣っているという現実を突きつけられている感覚もありました。語学学校のように話しかけてくれる人はおらず、アメリカ留学の時のように、自分から話さなければ誰も自分に興味を持ってくれません。
でも結局私自身も初めは、重要なことを聞き逃さないか不安でクラスメイトに話しかけるよりも、次何をするのか、どうすればいいのかの状況を理解し判断することで精一杯でした。。
一番最初のプロジェクトは、おそらく教授のアイデアで、クラスメイトを知るためのグループでのフィールドワークでした。正直…詳しいブリーフははっきり覚えていないのですが、、ランダムに分けられたグループの子達と一緒に、ロンドンの街中に出て気になるものを見つけて、それをまとめてみんなで発表する…みたいな感じだったと思います。(実際は多分もっと深い意味があった課題だったはず…です。。)
私が入ったグループでは、ギリス英語を話すクラスメイトや国ならではの訛りのある英語を話す子がいました。それでも、自分以外のみんなはスムーズにお互いコミュニケーションが取れていているように見えて、私だけがコミュニケーションを取れておらず「ただ居るだけ」になっていました。ただただ「やばい…」と焦りだけを感じていたことを強く覚えています。
私がつたない英語で発言をすると、その英語を頑張って聞いて理解してくれようとしているクラスメイトもいました。それでも、なかなか自分の意思や意見は明確に通じず、最初のプロジェクトは何をやっているのか、、正直全く分からないまま終わっていきまいました。。
アメリカ留学の時とは全く違う「分からなさ」を感じていたのを覚えています。
あやふやだったのは英語だけではなく、何を描いて良いのか、どのようにリサーチすべきなのか、どう描くと良いのか、、、語学学校で学んだことも上手く活かすこともできず、、とにかく焦りと混乱の中で溺れていました。
正直、大学で生き残れず退学になり日本に帰国することすら頭を過りました。
今思い返せば、他者と自分を比べることで、不安と惨めさを自分で煽っていたと感じます。
他のクラスメイトも、もしかした私と同じように不安を抱えていたかもしれない。
「みんなは自分よりも現状が理解できていて、コミュニケーションにも不安なんてないだろう」
と自分の勝手な判断で他者や環境を決めつけていたと痛感しています。
劣等感や焦りを発生させていたのは、クラスメイトたちでもなく環境でもなく
自分だったのだと、今になって、客観的に当時の様子を思い返して気づきます。
改めて、
他者と自分を比べて物事を判断することが普通になってしまったこの世の中で、
今を生きる私たちが本当に大切にすべきことは多分、
他者より幸せに生きようとすることではなく、
自尊心を強く持ち、自分の主観を主張し続けることでもなく、
(自尊心と言えば、高校生の時に古典で学んだ「山月記」がうっすら蘇ります。。)
常に多角面から状況や物事を考え、
どんな相手に対しても共感しようと思える心の余裕を持っていること
なのではないのだろうか。
ただ、そう強く生きたいと思いながらも、
今の自分はそういう行動ができていないなぁ...と自分自身の行動を改めて振り返りました。。
はい!では続きはまた後ほど書いていきたいと思います!
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました♪
また次回のブログでお会いしましょう☆
イラスト:大学の近くのペックハムにあるピザ屋